昭和24年竣工の排水機場で進行した不同沈下に対し、JOG計画を併用しながらGSIS工法で下部地盤の均等化と支持力向上を図った施工事例
建築物概要
| 所在地 | 群馬県 邑楽郡 板倉町 地先 |
|---|---|
| 建物名 | 谷田川第2排水機場 |
| 構造・規模 | RC構造建屋木造 |
| 基礎構造 | 直接基礎 |
| 復元総重量 | 約 – t |
| 復元平面積 | 360 m² |
| 最大沈下量 | 158 mm |
| 支持地盤土質 | シルト粘性+砂質シルト層 |
| 注入孔数 | 60ポイント |
| 工期 | 14日間 |
実施概要
群馬県邑楽郡板倉町に位置する谷田川第2排水機場は、昭和24年9月に竣工した非常に古い施設である。
その後、平成26年8月27日に実施した床版レベル計測では、建物全体で 最大158mmの不同沈下 が確認されていた。また、点検整備業務においては主ポンプ以外の補機類の調整が複数回行われてきたものの、建屋自体の沈下抑制対策は十分とはいえない状況であった。
そのため、床版部の沈下抑制および基礎下部の支持力向上を同時に達成する対策工 が必要と判断された。
そこで、まず下部地盤に存在する空洞の充填と地盤の均質化、さらに支持力補強を目的とした施工方法を検討した。
以上の条件を踏まえた結果、今回は 沈下修正ではなく、地盤強化を主目的とするGSIS工法を適用し、JOG工法の計画思想を組み合わせた 施工計画を立案した。
実施施工
施工では、まず土間下部1〜4mの範囲を対象として、フロアレベルおよび機械基礎レベルを逐次計測しながら地盤改良注入を実施した。
さらに注入を進める過程で、建屋全体に +1mm~+5mm程度の隆起 が確認され、下部地盤が反応していることが明確となった。
そのため、次の工程として土間下部の 空隙充填注入 に切り替えた。
空隙の存在は注入孔から直接目視で確認しつつ、充填が十分に行われた時点で空隙注入を完了している。
最終的には、フロアレベルおよび機械基礎レベルの隆起が安定して確認できたことから、下部地盤の支持力は確実に増強された と判断できる結果となった。
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