近隣工事による災害復興工事例
建築物概要
所在地 | 台湾新北市林口麗林段 |
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建物名 | 5階建てビル |
構造・規模 | 地上5階建てRC造 |
基礎構造 | 帯基礎 |
復元総重量 | 約 – |
復元平面積 | 約180 m² |
最大沈下量 | 約 180 mm |
指示地盤土質 | 砂質シルト、シルト質粘土の互層 |
注入孔数 | 42ポイント |
工期 | 20日間 |
実施概要
林口麗林段A棟129號,139號は地上5階建てRC造で、隣接新築工事の土留め工事の影響により傾斜したものと考えられる。
何れも基礎は長さ12.00m×幅2.30m×厚さ0.40mの帯基礎が2列配されているが、隣接新築工事側は敷地境界のため内側に偏心した状態で配されている。
帯基礎の下端は≒GL-1.50m(沈下前)にあるとされる。
現状では隣接新築工事側に1/20~1/30程度傾斜しているものの、隣接新築側からH鋼で斜めに支保された状態であるが、主構造体(柱、梁等)にダメージは見られず、JOG(Jacking On Grout)に際して建物本体の剛性に関しては、大きな問題は無いものと考えられる。
実施施工
施工に際しては、レーザーレベルおよび高精度変位測定装置を用いて建物の変位を常時管理した。これにより、施工中の挙動を逐次把握し、安全かつ確実に施工を進めることができた。
JOG工法による注入施工の結果、建物の傾斜は改善され、施工後は安定した状態を確認できた。主構造体についても施工後の点検で損傷や剛性低下は認められなかった。