埋立地による不同沈下の修繕事例
建築物概要
所在地 | 近畿 |
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建物名 | 格納庫 |
構造・規模 | S造 |
基礎構造 | 直接基礎(布基礎、一部ピット) |
復元総重量 | 約 – t |
復元平面積 | 780 m² |
最大沈下量 | 250 mm |
指示地盤土質 | 埋立地 |
注入孔数 | 164ポイント |
工期 | 44日間 |
実施概要
近畿地方の埋立地に建つ鉄骨建屋の格納庫では、地盤特性上、沈下がある程度想定されていた。
そのため、建設当初からジャッキアップによって柱を調整できる構造で設計されていた。
しかし、想定を超える不同沈下が発生し、柱単体での調整では対応が難しい状態となった。
建物全体を基礎ごと持ち上げる必要が生じたため、JOG工法®が採用された。
実施施工
施工にあたっては、広範囲のレベル計測を瞬時に行うため、「水盛式沈下計測」を採用した。
測定結果をもとに沈下分布を把握し、注入計画を立案した。
JOG工法®により建物下部へ段階的に薬液を注入し、基礎全体を慎重にジャッキアップした。
不同沈下の調整が完了した後、土間部分(約1,250㎥)には樹脂注入を行い、最終的なレベル調整を実施した。
施工後は建物全体の水平状態が確保され、基礎および土間ともに安定した状態を確認できた。