地震により渡り廊下が沈下し、エキスパンジョイント部で最大70mmの段差が発生。医療機器の移動に支障が出るため、迅速なレベル復元が求められた事例
建築物概要
| 所在地 | 大阪府内 | 
|---|---|
| 建物名 | 病院渡り廊下 | 
| 構造・規模 | 鉄骨2階 | 
| 基礎構造 | 直接基礎(帯基礎) | 
| 復元総重量 | – | 
| 復元平面積 | – | 
| 最大沈下量 | 70 mm | 
| 指示地盤土質 | 砂質土 | 
| 注入孔数 | -ポイント | 
| 工期 | 5日間 | 
実施概要
平成30年大阪府北部地震の影響により、大阪府内にある某病院の建物間を結ぶ渡り廊下に不同沈下が発生した。
エキスパンジョイント部で最大70mmのズレが生じ、床面に段差が発生したことで、車いす・病院用ベッド・ストレッチャーなどの移動が困難となっていた。
病院機能の維持と安全な患者搬送を確保するため、早急な沈下修正が必要と判断された。
実施施工
地震で生じた沈下部分に対しJOG工法を採用し、渡り廊下下部の地盤に薬液を注入して支持力を回復させながら段階的にリフトアップを行った。
施工は病院機能に支障を与えないよう、限られた時間帯で行い、レーザーレベルによる高精度管理のもとで段差を解消した。
施工後はエキスパンジョイント部のレベルが正常化され、車いすや医療搬送機器の安全な通行が確保された。
 
  