微量ショット反復方式による地盤改良注入
建築物概要
所在地 | 徳島県小松島市 |
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建物名 | BOXカルバート |
構造・規模 | RCBOX |
基礎構造 | 直接基礎 |
復元総重量 | 約 2500 t |
復元平面積 | 251 m² |
最大沈下量 | 150 mm |
指示地盤土質 | 盛土層+礫質土 |
注入孔数 | 20ポイント |
工期 | 24日間 |
実施概要
徳島県小松島市において、大型BOXカルバートを施工した際、一部の区間で約15cmの沈下が発生した。
基礎地盤は盛土層および礫質土で構成されていたが、沈下が発生した部分の地下調査により、過去に土砂採取が行われた跡地を埋め戻した局部的な緩い層が分布していることが判明した。
この緩い層が支持力不足となり、一部のみが不均一に沈下する「不同沈下」の原因となっていた。
実施施工
沈下の原因となった下部地盤の緩い層に対し、まず地盤改良注入を行い、支持力の回復と密度向上を図った。
その後、JOG工法を採用し、BOXカルバートのリフトアップ修正を段階的に実施した。
施工中はオートレベルによって常時計測管理を行い、安全性を確保しながら計画通りのレベルに復元できた。
施工後は再沈下の兆候もなく、構造物としての機能と安定性を回復した。