年中無休の商業施設で、2階通路を支える独立基礎が不同沈下。営業を止めず、夜間施工で段差と傾きを安全に修正した事例
建築物概要
| 所在地 | 近畿地方 | 
|---|---|
| 建物名 | 大型ショピングモール施設 | 
| 構造・規模 | 鉄骨 | 
| 基礎構造 | 独立基礎 | 
| 復元総重量 | 約 ―t | 
| 復元平面積 | 約48m² | 
| 最大沈下量 | 20mm | 
| 指示地盤土質 | ‐ | 
| 注入孔数 | 32ポイント | 
| 工期 | 11日間 | 
実施概要
大阪郊外に位置する大型ショッピングモールにおいて、モール内2階通路を支える独立基礎8基に不同沈下が確認された。沈下量は10mmから20mmで、床面の勾配や微細な段差が発生し、来館者の安全性や施設の美観に影響を及ぼす恐れがあった。地盤の圧密沈下または盛土の支持力低下が原因と推測され、早期の修正が求められていた。
実施施工
施設は年中無休であるため、施工はすべて夜間に限定して実施した。
JOG工法を採用し、独立基礎直下の地盤に薬液を注入して支持力の回復とレベル調整を行った。
事前に取り外しが可能な特別注入管を設置することで、日中の営業に支障をきたすことなく、安全かつ短期間で施工を完了した。施工後は基礎の沈下が解消され、通路の水平が復元された。
 
  