階段裏の土が抜け擁壁背面が緩んだ住宅を、GSIS工法とJOG工法の併用で復元
建築物概要
| 所在地 | 奈良県 |
|---|---|
| 建物名 | 一般住宅 |
| 構造・規模 | 木造2階建 約53㎡ |
| 基礎構造 | 直接基礎(ベタ基礎) |
| 復元総重量 | 約 – t |
| 復元平面積 | 70 m² |
| 最大沈下量 | 76 mm |
| 支持地盤土質 | 耕作地跡 |
| 注入孔数 | 35ポイント |
| 工期 | 7日間 |
実施概要
奈良県に建つ木造2階建て住宅(約53㎡)では、築20年を迎える頃から室内のわずかな傾きを感じるようになり、
調査の結果、最大134mmの沈下 が確認された。
この住宅は、高さ2mのL型擁壁の上に盛土を施し、その上に建てられていた。
しかし20年の歳月の中で、玄関側の階段裏にあたる擁壁背面の土が徐々に抜け、
背面地盤が長期的に緩んでいったことが沈下の主な原因 と考えられた。
なお、地震や近隣工事のように“急激に”建物が動くケースでは住人の方も変化に気づきやすいが、
今回のように 圧密沈下や背面土の抜けによる“じわじわ進む沈下”は、生活の中で気づきにくく、発見が遅れる ことがある。
その結果、気づいた時にはすでに大きな傾斜となっていた可能性も高い。
擁壁上の住宅は地盤環境の影響を受けやすく、背面土の空隙形成が続くと建物全体がゆっくり引き込まれるように沈むことがある。
今回もその典型的なパターンで、建具の不具合や傾きなど日常生活にも影響が及び始めていた。
実施施工
まず、擁壁背面の緩んだ地盤を安定させるため、
GSIS工法(地盤強化型注入) による背面土の固結・支持力向上を実施した。
これにより、建物を押し上げるための反力基盤が確保できた。
次に、JOG工法の注入ポイントを住宅外周に均等配置し、
多点微量注入で基礎全体をミリ単位で調整しながらリフトアップ した。
レーザーレベルで常時監視し、建物が歪まないよう慎重に注入量をコントロールした結果、
住宅は安全に水平へ復元された。
GSIS工法とJOG工法の併用により、
地盤強化 → 沈下修正 → 水平復元 の一連の工程を安定して行うことができた。
住宅の傾き・沈下・床の段差でお困りの方へ。
平成テクノスは、奈良県 をはじめ、三重県・京都府・大阪府 の一般住宅での
沈下修正工事に多数の実績があります。
特に今回のような
✔ 擁壁の背面が緩む
✔ 盛土上の住宅がゆっくり沈む
✔ 長年気づかないうちに傾きが進む
といったケースは、圧密沈下が原因で発見が遅れやすい 方が多くいらっしゃいます。
JOG工法なら
- 解体しない
- 住んだまま直せる
- ミリ単位での水平調整ができる
という特徴があり、デザイン性の高い住宅でも安全に復元できます。
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