2003年新築後に徐々に沈下した工場建屋のPC構造物を、JOG工法により基礎ごと押し上げ、最大102mmの傾斜を精密に復元した施工事例
建築物概要
| 所在地 | 富山県 |
|---|---|
| 建物名 | 鉄骨建屋 |
| 構造・規模 | S造 |
| 基礎構造 | 直接基礎(独立基礎、土間スラブ) |
| 復元総重量 | 約 – t |
| 復元平面積 | 216 m² |
| 最大沈下量 | 103 mm |
| 支持地盤土質 | 軟弱地盤 |
| 注入孔数 | 24ポイント |
| 工期 | 9日間 |
実施概要
富山県内の鉄骨建屋(工場建屋の一部)は、2003年の新築から現在に至るまで、長期間にわたり徐々に沈下が進行していた。
建屋の北西方向へ向かって傾斜しており、最大沈下量は約102mm に達していた。
対象エリアは独立基礎および土間を含む 約216㎡。
構造物としての剛性は十分に保持されており、基礎形状・深度・地盤条件を総合的に判断した結果、基礎全体を持ち上げて復元可能な JOG工法が最適 と結論付けられた。
JOG工法は、多点インターバル方式で地盤内部へ特殊グラウトを注入し、地盤反力を高めながら基礎・土間を均一に押し上げる特許技術である。
実施施工
施工では、建屋内部の制限が少なかったため、効率的な注入管配置が可能となった。
計画に基づき特殊注入材を段階的に地盤へ注入し、建屋の北西方向の不等沈下を解消。
高精度なレベル計測を行いながら、建物を安全にリフトアップし、沈下量を適正範囲まで復元した。
工場の稼働に影響を与えることなく、9日間という短工期で無事施工が完了。
建屋のレベルは安定し、長期的な性能確保が可能な状態へと改善された。
工場・倉庫建屋の沈下修正、基礎の傾き、土間の不陸は、JOG工法の専門技術を持つ平成テクノスにお任せください。
生産ラインを止めずに施工できる沈下修正工法として、多くの工場設備で採用されています。
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