元耕作地を造成した宅地で発生した不同沈下を、住んだままJOG工法で安全に復元した事例
建築物概要
| 所在地 | 岐阜県大垣市 |
|---|---|
| 建物名 | 一般住宅 |
| 構造・規模 | 木造2階建 |
| 基礎構造 | 直接基礎(ベタ基礎) |
| 復元総重量 | 約 – t |
| 復元平面積 | 103 m² |
| 最大沈下量 | 40 mm |
| 支持地盤土質 | 砂質土・粘性土 |
| 注入孔数 | 30ポイント |
| 工期 | 8日間 |
実施概要
岐阜県大垣市の一般住宅(木造2階建、103㎡)では、築後4年ほどで最大40mmの不同沈下 が確認された。
この住宅は、元々耕作地(田)の跡地を大規模に宅地造成して分譲された土地に建てられていた。
サウンディング試験では、深度 -2.75m までは比較的良好な砂質土であったものの、その下には N値0の粘性土層が -6m 付近まで分布していた。
液状化の心配はない地盤条件であったが、一方で 粘性土特有の圧密沈下が進行しやすい土質 であったため、宅地造成後の沈下が懸念されていた。
実際に、築後数年で地盤支持力の低下が表面化し、建物全体が緩やかに沈下する“面沈下”の傾向が見られた。
生活への支障が広がる前に、適切な沈下修正が必要となった。
実施施工
まず、建物全周のレベル測定を行い、沈下の分布と傾斜方向を正確に把握した。
そのうえで、基礎外周から基礎直下へアクセスするための注入ポイントを配置し、建物全体を均等に持ち上げるJOG工法 を採用した。
JOG工法では、多点・微量注入により基礎下の粘性土層にグラウトを供給し、圧密で弱くなった支持層を均質化しながらミリ単位で建物を復元 していった。
施工中はレーザーレベルで建物の動きを常時監視し、局部的な過剰隆起が生じないよう慎重に調整を重ねた。
その結果、最大40mmの沈下は改善され、建具の不具合や床の不陸も解消。
また、作業は住宅外周で完結できたため、ご家族が住んだまま施工を完了 することができた。
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・高精度で基礎ごとミリ単位のレベル調整
・再沈下しにくい地盤形成
・工期が短く、騒音や振動が少ない
といった特徴から、戸建住宅の沈下修正に広く採用されています。
「床が下がっている気がする」「建具の動きが悪い」 と感じたら、早めの点検が大切です。
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