荷卸しに支障をきたす段差を解消。圧密沈下によるエプロン部の沈下をJOG工法で復元し、稼働を止めず施工を完了した事例
建築物概要
| 所在地 | 静岡県 | 
|---|---|
| 建物名 | 物流倉庫 | 
| 構造・規模 | 土間(エプロン)、スロープ | 
| 基礎構造 | 直接基礎(土間厚300㎜) | 
| 復元総重量 | 約 – t | 
| 復元平面積 | 約280 m² | 
| 最大沈下量 | 100 mm | 
| 指示地盤土質 | 造成地 | 
| 注入孔数 | 71ポイント | 
| 工期 | 17日間 | 
実施概要
静岡県にある某運送会社の物流倉庫において、建築後数年の間に地盤の圧密沈下が進行し、車両バース土間(厚300mmのエプロン)および管理棟スロープ(約280㎡)が不同沈下を起こしていた。
倉庫本体には沈下は見られなかったものの、エプロン部が沈下したことで荷台との間に段差が発生し、荷卸し作業に支障が生じていた。
そのまま放置すれば、フォークリフトや台車の走行不良、荷役効率の低下、安全面でのリスクが懸念される状態であった。
実施施工
物流業務を停止することができないため、搬入・搬出に影響を与えないようエリア分けを行い、営業を継続しながら施工を実施した。
JOG工法を採用し、圧密沈下した地盤に恒久性グラウトを注入することで支持力を回復させ、沈下したエプロン部およびスロープを段階的にリフトアップした。
施工は計画通りに進み、荷卸し段差は解消され、所定のレベルに復元できた。稼働を止めることなく無事作業を完了した
 
  