石川県|外周のプレキャストL型擁壁(H2200・延長48m)沈下をJOG工法で復元

石川県|外周のプレキャストL型擁壁(H2200・延長48m)沈下をJOG工法で復元

工場敷地の境界を守る外壁擁壁が沈下。前面・背面が同時に沈下した難しいケースを復元

建築物概要

所在地 石川県
建物名 外壁L型擁壁
構造・規模 PCL型擁壁H2200
基礎構造 直接基礎(ベタ基礎)
復元総重量 約 – t
復元平面積 70 m²
最大沈下量 76 mm
支持地盤土質 耕作地跡
注入孔数 35ポイント
工期 7日間

実施概要

石川県内の某工場敷地の外周に設置された、H2200・延長48mのプレキャストL型擁壁 にて、
最大76mmの沈下が確認された。

本擁壁は、工場敷地の外壁(境界擁壁)として機能しており、背面は建物敷地、前面は道路側という構成 だった。
周辺一帯は元々耕作地(田)として利用されていた地域であり、地盤にはシルト質土や軟弱粘性土が局所的に残っていたと考えられる。

通常、L型擁壁は前面側のみ沈下するケースが多い。
しかし今回は 前面側・背面側の両側で沈下が同時に発生し、擁壁全体が沈み込むように傾斜した特異なパターン であった。

外壁としての安全性確保のため、早期復旧が求められる状況であった。

実施施工

まず、擁壁の沈下状況を詳細に計測し、前面・背面の沈下分布を把握した。
背面側には盛土がなく、敷地レベルとほぼ同じ高さであったため、擁壁底盤に直接アクセスできる位置に注入孔を配置 し、施工計画を最適化した。

続いて、プレキャスト擁壁の底盤へJOG工法の注入管を多点設置し、微量注入で均等に反力を形成 した。
前面・背面の双方が沈下しているため、注入管理は通常よりも繊細であったが、レーザーレベルにより常時変位を監視し、擁壁全体が一体的に上昇するよう慎重に調整した。

その結果、外壁としての機能に必要な水平レベルへと無事復元 することができた。
工場稼働にも影響を与えることなく、安全かつ計画通りに施工を完了した。

公共施設や工場外構、インフラ周辺のL型擁壁・外壁構造物の沈下修正は、
多点微量注入による JOG工法 を専門とする平成テクノスにお任せください。

石川県だけでなく、富山県・福井県の公共施設や外構擁壁 など、
沈下・傾斜・レベル不陸の復旧に多数の実績があります。

プレキャスト擁壁の前面沈下だけでなく、
今回のように 背面側も沈下する複合的な不同沈下 に対しても、
構造物を壊さずに基礎ごと持ち上げることができ、
交通規制や施設稼働に配慮した施工が可能です。

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