腐植土・粘性土からなる軟弱地盤上で進行したBOXカルバートの不同沈下を、交通規制を最小限に抑え、JOG工法で安全に復元した施工事例
建築物概要
| 所在地 | 福井県敦賀市 |
|---|---|
| 建物名 | カルバートボックス |
| 構造・規模 | C-BOX |
| 基礎構造 | 直接基礎 |
| 復元総重量 | 約 ー t |
| 復元平面積 | 約290 m² |
| 最大沈下量 | 120㎝ |
| 支持地盤土質 | 腐植土・粘性土 |
| 注入孔数 | 67ポイント |
| 工期 | 48日間 |
実施概要
福井県敦賀市内を通過する一般国道27号・金山バイパスは、軟弱地盤上に施工された盛土区間である。
地盤は高含水比の腐植土および粘性土で構成され、肩摩は約8m、盛土席は約10mに達していた。
供用開始後10年以上が経過した現在でも沈下は継続しており、盛土内を横断する3基のBOXカルバート(C-BOX)についても盛土沈下の影響を受け、不等沈下が進行。本来の道路機能や排水機能が十分に確保できない状態となっていた。
検討では以下の3案が比較対象となった。
- 薬液注入等により地盤体積変化を促し、構造物を復元する工法
- 油圧ジャッキなど機械的手法で構造物を押し上げる工法
- C-BOX 自体を再構築する工法
経済性・施工性およびLCCを総合的に評価した結果、①の注入圧で復元する工法が最も合理的と判断され、複雑な不同沈下への対応力と最小限の交通規制で施工可能な点から JOG工法が採用された。
実施施工
本工事は平成15年12月に竣工した。
交通への影響を極力小さくする計画に基づき施工が行われ、BOXカルバートの機能復元を安全かつ確実に達成。大きな交通障害を発生させることなく、計画通りに工事を完了した。
今回の事例は、全国に多数存在すると考えられる不同沈下を伴うBOXカルバートに対し、沈下解消の有効な復元工法のひとつとしてJOG工法が適用可能であることを示す事例となった。
地震、軟弱地盤、圧密沈下による道路・河川構造物の不同沈下修正は、豊富な公共工事実績を有する平成テクノスへお任せください。
特許取得のJOG工法により、交通規制を最小限に抑えつつ、構造物を安全に復元いたします。
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