地盤補強工法が異なる2段階の支持メカニズムでも再沈下が発生。精密なJOG工法によって床レベルの傾斜を解消した施工事例
建築物概要
| 所在地 | 秋田県 |
|---|---|
| 建物名 | 高気密高断熱住宅 |
| 構造・規模 | 木造2階建 |
| 基礎構造 | 直接基礎(鋼管杭あり) |
| 復元総重量 | 約 100 t |
| 復元平面積 | 34 m² |
| 最大沈下量 | 40 mm |
| 支持地盤土質 | 圧密地盤層 |
| 注入孔数 | 32ポイント |
| 工期 | 9日間 |
実施概要
秋田県内に建つ高気密高断熱住宅では、沈下修正工事の前後で1階床レベルを継続的に計測しており、工事前後の状態が詳しく記録されていた。
まず、沈下修正前の床レベル計測では、カーポート側から勝手口方向へ向かう明確な傾斜傾向 が確認された。特に勝手口付近では沈下量が増大し、局部的な不同沈下が起きている可能性が高かった。
その後、鋼管圧入工法によって沈下修正が行われ、当初はレベルが改善したものの、工事完了から2〜3年後に再度床レベル計測を実施したところ、以前とほぼ同じ傾斜パターンが再び現れている ことが判明した。
なお、本住宅は施工前が GL−5.5m付近の深層混合処理工法 によって支持されていたのに対し、沈下修正後は GL−11〜12m付近の鋼管圧入による支持 に切り替わっていた。
つまり、支持機構は異なるにもかかわらず、同様の不同沈下傾向が再現されたため、地盤の性状・荷重の偏り・基礎形状・補強体の剛性差など複数要因が関係していると推測された。
こうした状況から、再沈下の原因検討を行い、局部的かつ細かな地盤反応を把握しながら沈下修正できる工法 が必要であると判断された。
実施施工
再沈下が明確な勝手口周辺を中心に、住宅全体の床レベルを再調査したうえで、JOG工法による復元計画を立案した。
JOG工法は、多点インターバル注入によって基礎下地盤を均一に改良しながら、建物全体をミリ単位で押し上げることができる ため、今回のような再沈下や局部沈下に極めて適している。
施工では、室内外の作業影響を最小限に抑えつつ、基礎直下の地盤に特殊グラウトを段階的に注入した。これにより、深い層まで形成されていた鋼管補強体の支持点と、浅い層の残留軟弱部のズレを補正し、基礎全体の支持バランスを整えた。
また、工事中の建物レベルはレーザーレベルで常時計測しながら、微調整を繰り返すことで、再沈下前の傾斜パターンを解消。
結果として、住宅内部の床レベルは安定状態を回復し、再傾斜のリスクを低減 することができた。
秋田県で住宅の沈下・傾き・床の段差にお困りの方は、平成テクノスのJOG工法にお任せください。
とくに高気密・高断熱住宅は構造がしっかりしている一方で、わずかな不同沈下でも室内の不具合が体感しやすい 特性があります。
また、隣接する
青森県・岩手県・山形県 でも、
・寒冷地特有の凍上影響(修繕条件)
・盛土造成地の沈下
・地盤補強後の再沈下(摩擦杭)
・カーポート側からの局部沈下
といった住宅トラブルが多く報告されています。
今回の秋田県の案件では、鋼管圧入工法で一度修正した住宅が数年後に再沈下 を起こし、最終的にJOG工法で精密に復元しました。
JOG工法は建物を壊さず、住んだまま安全に沈下修正できる点が大きな強みです。
「また沈下してきた気がする…」
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