10数年の圧密沈下で不具合が生じたフロア床を、多点注入で安全かつ精密に修正
建築物概要
| 所在地 | 青森県 |
|---|---|
| 建物名 | 鉄骨平屋店舗 |
| 構造・規模 | 土間及び地中梁 |
| 基礎構造 | 直接基礎(ベタ基礎) |
| 復元総重量 | 約 60 t |
| 復元平面積 | 200 m² |
| 最大沈下量 | 35 mm |
| 支持地盤土質 | 圧密地盤 |
| 注入孔数 | 42ポイント |
| 工期 | 9日間 |
実施概要
青森県の「某飲食チェーン青森○○店」では、開店から10数年が経過しており、
長期間にわたる圧密沈下によりフロア床に不陸が生じていた。
直近の数回の計測では沈下量に変化が見られず、沈下は収束域に達している可能性 が高かった。
しかし、沈下により 壁や天井の破断、通路部分のクラック、化粧タイルの補修跡 など、
店舗としての機能や安全性に影響する不具合が多く確認されていた。
さらに、土間スラブだけではなく 地中梁も同様に沈下している ことが判明し、
床全体を一体的に水平へ復元する必要があったため、
JOG工法による土間緩和修復工事 を採用することとなった。
実施施工
まず、入口前柱を不動点として設定し、店舗入り口部に基準点を設けたうえで、
店舗内の各エリアのレベル差を詳細に計測した。
その後、基準点との高低差を極力水平に近づけることを目標に注入作業を開始 した。
序盤は順調に土間が隆起していたが、レベル調整が進むにつれ、
基準点側もわずかに隆起し始めたため、
各通路のレベルを±5mm以内に収めるよう、注入量と反力を精密に調整 しながら施工を継続した。
今回は全面改装のため店舗は休業中であり、
毎日の養生・撤収作業が不要だったことで、
施工は安全かつ効率的に進めることができた。
最終的に、フロア全体は安定したレベルに復元され、
リニューアル工事に向けて良好な状態が確保された。
飲食店や商業施設では、フロア土間の沈下・床の段差・タイルの浮き・通路の不陸 が発生すると、
スタッフの動線障害や、お客様の安全性・店舗イメージに直結する大きな問題になります。
平成テクノスは 青森県 を中心に、
秋田県・岩手県 の飲食チェーン店、スーパー、ドラッグストア、アパレル店舗など、
数多くの商業施設で沈下修正工事を行ってきました。
特に今回のように、
✔ 床の沈下で壁や天井が破断した
✔ 通路タイルが割れる・盛り上がる
✔ レーンや什器の水平が出ない
✔ 長年の圧密沈下で気づいたら大きな傾きになっていた
といったケースでは、営業への影響が最小限 となる工法選びが重要です。
🔧 JOG工法なら、営業を止めずに沈下修正が可能です
- 夜間のみの施工が可能
- 騒音・振動が少なく、営業中でも対応可能
- 壊さずにフロアをミリ単位で調整
- 厨房・客席・バックヤードなど部分ごとのレベル調整にも対応
- 地中梁が沈んでいる複雑なケースも施工可能
飲食店や商業施設特有の「止められない営業」に対応した沈下修正ができます。