新設工事中に発生したBOXの不同沈下を、多点微量注入(JOG工法)で安定レベルへ復元
建築物概要
| 所在地 | 香川県 |
|---|---|
| 建物名 | BOXカルバート |
| 構造・規模 | PCBOX |
| 基礎構造 | 直接基礎(ベタ基礎) |
| 復元総重量 | 約 – t |
| 復元平面積 | 37.8 m² |
| 最大沈下量 | 68 mm |
| 支持地盤土質 | 埋立地 |
| 注入孔数 | 20ポイント |
| 工期 | 7日間 |
実施概要
香川県内で施工中であった BOXカルバート(10基・総面積37.8㎡) において、
新設工事の途中で 最大68mmの不同沈下 が確認された。
本現場は埋立地であり、地盤構成として GL–5.5m付近までは粘土混じり礫質砂、
その下には礫質粘土やシルト層が分布する軟弱な地層 が確認されていた。
したがって、施工時の荷重や地中応力の変化によって下部地盤が緩み、
BOXカルバートが不均一に沈下したものと推測された。
新設構造物であるため、完成後の供用に支障が出ないよう、
早期かつ確実なレベル修正が求められる状況であった。
実施施工
まず、沈下状況を詳細に把握するため、各BOXの基礎レベルを計測した。
その結果を踏まえ、計20ポイントの注入孔をBOX基礎直下に均等配置し、
JOG工法による多点微量注入で基礎ごと段階的にリフトアップ する施工計画を立案した。
施工中はレーザーレベルで変位を常時監視し、
BOXの浮き上がりや偏りが生じないよう、注入量と反力を細かく調整した。
その結果、不同沈下は解消され、全BOXとも設計基準に適合した水平レベルに復元 することができた。
新設工事中であったため、周囲への影響も最小限に抑えつつ、
安全かつ計画通りに施工を終えることができた。
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