鋼矢板引抜きの影響で工事側へ傾いた鉄骨3階建て住宅を、最小限の室内作業で復元したJOG工法の施工事例
建築物概要
| 所在地 | 高知県高知市 |
|---|---|
| 建物名 | 住宅 |
| 構造・規模 | 鉄骨3階階建住宅 |
| 基礎構造 | ベタ基礎(2重スラブ) |
| 復元総重量 | 約 120 t |
| 復元平面積 | 78 m² |
| 最大隆起量 | 50 mm |
| 支持地盤土質 | 粘性土地盤 |
| 注入孔数 | 12ポイント |
| 工期 | 11日間 |
実施概要
高知県に建つ鉄骨3階建ての一般住宅では、近隣で実施された建設工事の影響により不同沈下が発生していた。
特に、工事に伴い 山留用の鋼矢板を引き抜いた際、周辺地盤がわずかに緩んだことが原因となり、住宅が工事側へ傾斜 してしまった。
支持地盤は粘性土で、もともと圧密性が高く外力の影響を受けやすい地盤条件であったため、引抜きによる地盤変状が建物の沈下に直結したと考えられる。
その結果、室内では建具の不具合や床の傾きなど、日常生活に支障をきたす症状が確認されていた。
そこで、建物の剛性や基礎形状、沈下量を総合的に評価したうえで、精密なレベル調整が可能なJOG工法が最適 と判断された。
実施施工
施工にあたっては、まず建設工事側スペースにプラント設備を集約し、住宅側への影響を最小限に抑える計画とした。
さらに、注入管の削孔は12箇所中 室内は必要最小限の2箇所のみ にとどめ、居住者の生活負担を極力軽減できるよう配慮した。
次に、多点インターバル方式のJOG注入を用いて、基礎直下の粘性土を段階的に改良しながら地盤反力を均等化。
その後、慎重に建物を押し上げることで、傾斜方向への不同沈下を安全に修正した。
こうして、建物の水平状態は改善され、室内の不具合も解消した。
工期全体を通して住民への負担は少なく、計画通りに施工を完了することができた。
住宅の傾き・不同沈下・床の段差でお困りの方は、平成テクノスのJOG工法にお任せください。
住んだまま工事ができ、室内作業も最小限で済むため、生活を止める必要がありません。
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