田んぼ由来の軟弱地盤で全面側に傾いたL型擁壁を、部分掘削とJOG工法によって精密に復元した施工事例
建築物概要
| 所在地 | 鹿児島県 |
|---|---|
| 建物名 | L型擁壁(H3000) |
| 構造・規模 | PCL擁壁 延長15.3m |
| 基礎構造 | 直接基礎 |
| 復元総重量 | 約 – t |
| 復元平面積 | 33 m² |
| 最大沈下量 | 50 mm |
| 支持地盤土質 | 粘性土 |
| 注入孔数 | 10ポイント |
| 工期 | 6日間 |
実施概要
鹿児島県の市道沿いに設置された高さ3000mm・延長15.3mのL型擁壁では、
周辺が元々田んぼであったため、地盤が非常に軟弱であった。
そのため、盛土の自重および周辺利用状況の影響を受け、擁壁全体が沈下し、全面側へ傾いた状態 となっていた。
擁壁背後の盛土には整備工場が建設されており、当該盛土部分は 駐車スペースや資材置場として長年使用 されていた。
その結果、盛土上載荷重の偏りや圧密沈下が生じ、擁壁に不同沈下が発生したと考えられた。
こうした背景から、擁壁の転倒・変形を防止するため、安全かつ確実に水平状態へ戻す復元工事が必要 であった。
実施施工
まず、L型擁壁背面の盛土を必要な範囲で掘削し、底盤部へアクセスできる状態を確保した。
次に、擁壁底盤へハンマードリルで慎重に穿孔し、JOG工法に使用する 注入管を適正位置に設置 した。
その後、地盤反力の変化を確認しながら特殊グラウトを段階的に注入し、軟弱化していた地盤を均質化させつつ、擁壁を徐々に押し上げて傾斜を修正した。
なお、当該敷地は整備工場や資材置場として日常的に利用されていたが、
営業や作業を止めることなく施工を完了 することができた。
結果として、安全性を確保しながら、短期間での擁壁復元を実現した。
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