液状化による7階建宿泊施設の不同沈下修正(クライストチャーチ)

液状化による7階建宿泊施設の不同沈下修正(クライストチャーチ)

再液状化が繰り返される地域で最大100mmの傾斜が発生。JOG工法による地盤回復とリフトアップで宿泊施設は無事稼働を再開した事例

建築物概要

所在地 Carlton Mill Road, Christchurch, New Zealand
建物名 ホテル
構造・規模 RC7階建
基礎構造 ベタ基礎
復元総重量
復元平面積
最大沈下量 100 mm
支持地盤土質 砂質土
注入孔数 -ポイント
工期 50日間

実施概要

2011年の大地震以降、ニュージーランド・クライストチャーチでは余震のたびに液状化が繰り返されていた。特に当該地域は「再液状化」が深刻で、支持地盤のN値が低下し、地盤の締まりが失われることで建物全体の不同沈下が進行した。
対象となる7階建て宿泊施設では、最大100mmの傾斜が確認され、フロアの不陸や建具の不具合により、安全な営業継続が困難な状態であった。

実施施工

不同沈下の修正と再液状化によって緩んだ地盤の支持力回復を目的に、JOG工法を採用した。
建物下部の地盤に薬液を段階的に注入し、圧密と支持力の回復を図りながら建物を安全にリフトアップした。
施工中はレーザーレベルと高精度変位測定装置により常時計測を行い、全体の水平性を確保した。施工後は建物の傾斜が改善され、安全性が確認され、宿泊施設は営業を再開した。

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