
不同沈下(ふどうちんか)とは
不同沈下とは、建物全体が均等に沈むのではなく、場所によって沈下量に差が生じる現象のことを指します。
その結果、建物が傾いたり、床に段差が生じたり、ドアや窓が開きにくくなるなどの不具合が発生します。
一般の方にはあまり馴染みのない言葉ですが、
実際には 住宅・ビル・店舗・工場・公共施設 など、あらゆる建物で起こり得る現象です。
不同沈下が起こる主な原因
不同沈下の原因は一つではありません。主に次のような要因が挙げられます。
- 軟弱地盤(粘土・シルト・盛土など)
- 圧密沈下(長年かけて徐々に沈む)
- 地震や液状化による地盤の乱れ
- 近隣工事による地盤の緩み
- 擁壁背面の土の抜けや地下水位変動
特に注意が必要なのは、圧密沈下のように「ゆっくり進行する不同沈下」 です。
地震のように急激な変化であれば気づきやすい一方、
数年〜数十年かけて進む沈下は、気づいた時には大きく傾いているケースも少なくありません。
不同沈下の「基準」はどのくらい?

建物の傾きには、技術的な目安となる基準があります。
- 傾斜 3/1000(1mで約3mm)
→ 品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)における
技術的基準レベル1相当
多くの人が違和感を感じ始めるレベルとされています。 - 傾斜 6/1000(1mで約6mm)
→ 基準レベル3相当
明確に傾きを体感し、生活や使用に支障が出やすい状態です。
このレベルを超えると、
・床の段差
・建具の不具合
・設備機器への影響
などが顕著になり、早期の対策が推奨されます。
不同沈下は「直せる」時代へ
以前は、不同沈下が発生すると
「解体して建て替えるしかない」
「大規模な掘削が必要」
と考えられることも多くありました。
しかし現在では、沈下修正工事 によって
建物を壊さず、基礎ごと元のレベルに戻すことが可能 です。
当社の沈下修正工事(JOG工法)について
当社が採用している JOG工法(不同沈下構造物復元特殊工法) は、
地盤内に特殊な注入材を多点・微量で注入し、
基礎ごと建物をミリ単位で持ち上げて復元する工法 です。
JOG工法の特長は、
- 建物を壊さずに修正できる
- 住みながら・使いながらの施工が可能
- 低振動・低騒音で周辺環境に配慮
- 住宅から大型構造物まで対応可能
といった点にあります。

「もしかして不同沈下かも?」と思ったら
- 床が傾いている気がする
- ドアやサッシが勝手に動く
- 家具が自然に動く
- タイルや基礎にクラックが増えた
これらは 不同沈下の初期サイン かもしれません。
不同沈下は、早期に対応するほど修復範囲やコストを抑えられる ケースが多くあります。
気になる症状があれば、まずは専門業者による調査をおすすめします。
当社では、長年の実績と専門技術をもとに、
建物と地盤の状態に応じた 最適な沈下修正工事のご提案 を行っています。